視覚障害者のための環境内の文字情報伝達システム抽出精度の向上と音声出力の順位付け(テーマセッション(2))(ユビキタスコンピューティングのためのパターン認識・理解)

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概要

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本報告では,ノートPCとCCDカメラを利用して,環境内にある文字列を抽出することで,視覚障害者が周囲環境を理解するのを支援するシステムを紹介するとともに,抽出した文字情報をより効率的にユーザに提示する方法を提案する.本システムは,ノートPCに取り付けたカメラから静止画像を撮影し,文字および文字列の有する一般的特徴と,文字の描かれている看板領域の色情報を利用して文字領域を画像内から抽出する.抽出した文字列はOCRにより認識され,認識結果のうち,ユーザの求める情報及びユーザにとって重要と考えられる情報に高い優先度を与え,最後に合成音声によって認識結果を出力する.実環境で撮影した164枚(3933文字)の看板画像に対して文字列抽出実験を行ったところ,全体の91.4%にあたる3596文字を抽出することが出来た.また,複数の文字列からなる看板の写っている看板画像に対して文字列抽出及び音声出力の順位付けを行い,その有効性を確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-03-12

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