物体の機能と人物の動作解析によるシーン認識(映像・マルチメディアとパターン認識・理解)
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概要
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本稿では,人物の介在するシーンを人物の行動を解析することにより認識する手法を提案する.ここでのシーン認識では,室内のような空間が物体の配置や壁などからどのように構成されているかということや,その空間の中で人物がどのように振舞い,行動するかを認識することを目標としている.シーン認識に関する従来手法の多くは,物体の認識に3次元形状やアスペクトなどの形状モデルを用いてるため,認識結果はシーン中の物体の形状やモデルに大きく影響を受けていた.本研究では,物体のモデルを幾何学的な特徴のみではなく,物体の持つ機能・性質を加え,物体を階層構造を用いて抽象的にモデル化する.また,物体の形状と機能・性質ならびに人物の動作には関連性があることを考慮し,人物の行動を解析することのより物体と動作を推論する.本手法では,人物が作用を及ぼした各時点で推論し,推論結果を蓄積することにより逐次シーンの認識を進めることができることを明らかにしている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-07-11
著者
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