幾何学錯視の相互抑制型ニューラル=ネットによる実現と視空間の大域的幾何学に関する考察
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概要
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人間の視覚における幾何学錯視現象には視覚情報処理機構の謎の一端が隠されていると思われることから,19世紀の中頃より既に研究が行なわれてきた。しかし,それらの研究の多くは,錯視図形毎の解釈が主な目的であり,錯視を統一的に扱うモデルは現在に至っても見つかっていない。筆者らは,神経生理学の立場から神経ニューロン間の局所的ダイナミクスのみを仮定して相互抑制型ニューラル=ネットにより幾何学錯視を工学的に実現する方法を提案した。それにより,さまざまな錯視現象を統一的かつ定量的に取り扱う方法を示した。本研究では,既に提案したモデルにより得られた錯視現象における局所ガウス曲率の分布から,視空間上の測地線を導出し,錯視現象を大域的な視点から観察することを試みた。
- 1996-03-11
著者
-
趙 晋輝
中央大学理工学部
-
吉田 真一
東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻
-
宮田 泰彦
富士ゼロックス株式会社
-
宮田 泰彦
中央大学理工学部電気・電子工学科
-
吉田 真一
中央大学理工学部電気・電子工学科
-
趙 晋輝
中央大学理工学研究科情報工学専攻
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