適応型局所的画素選択フィルタによる画質改善手法

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概要

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画像復元フィルタである局所的画素選択フィルタ(k-nearest neighbor averaging filter)は,注目画素周辺の画素の中から注目画素の濃度値に近い順にk点選択しそれらの平均濃度値を出力するフィルタ手法である. しかし,kは画像全体の処理を通じて一定であり,平滑度を高めるためにkを大きくすると画質劣化の原因となる.本稿では,画像中の局所情報に基づきkを適応的に変化させて画質操作を行う適応型局所的画素選択フィルタ(Adaptive k-nearest neighbor averaglng filter)を提案し,医用画像の画質改善に適用した.その結果,エッジなどの重要な成分の欠落は抑えられ,不要である成分は最大限に抑えることができ,本手法の有用性が確認された.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-07-26

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