プログラミング教育を目指した情報基礎教育カリキュラムの開発とその評価(<特集>教育支援システム/一般)

概要

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Windowsの登場以来, アプリケーションの活用は, 教育現場はもとより一般社会にも急速に浸透してきた.このような状況下において, EUC(End User Computing)とEUD(End User Developing)の両方を兼ね備えた人材が要求されている.そこで, 我々は, アルゴリズム探求という情報技術概念の習得を目指した情報基礎教育カリキュラムを開発し, 実践, 評価を試みた.操作から活用, さらに問題解決法へと展開するシームレスな学習環境を学習環境を考案し, その学習成果を高めるための有効的手段としてアプリケーション操作から出発するプログラミング学習を開発した.本カリキュラムはアプリケーション基本操作からプログラミング教育に発展することにより, コンピュータの基礎操作もプログラミングの記述内容も自分の意志をコンピュータに伝える理論的な手順であることを, 学習者自身に気づかせた.また, コンピュータの見えない部分を学習することにより, コンピュータは人間の知的好奇心をかきたてる道具にあることを体験させた.本研究は, 学習の成果を比率の検定を用いて評価し, 今後の情報基礎教育の在り方を考察した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-12-13