北海道中央部〜東部の新第三紀火山活動 : 火山学的データおよび全岩化学組成からみた島弧火山活動の成立と変遷
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概要
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北海道中央部〜東部の中新世以降の火山活動を, 火山岩の時空分布に基づいて, 19-14 Ma, 14-9 Ma(14-12 Ma, 12-9 Ma), 9-1.7 Ma(9-5 Ma, 5-1.7 Ma), 1.7-0 Mの各ステージ・サブステージに区分した.19-14 Maには引張応力場で非島弧的な火山活動が行われた.14-9 Ma以降は一部に高TiO_2安山岩〜アイスランダイト様デイサイトを伴う, 引張〜差応力の小さい応力場での島弧火山活動へ移行し, 9-1.7(1.0)Maにはより沈み込みの影響が明瞭になった.この火山活動は1.0 Ma前後に低TiO_2カルクアルカリ岩からなる圧縮応力場での島弧火山活動へ移行した.19 Ma以降の火山活動の変化は, 背弧海盆の拡大(19-14 Ma), 太平洋プレートの顕著な斜め沈み込み(9-1.7 Ma), プレート境界のジャンプ(1 Ma前後)といった, テクトニクス場の変化を反映していると考えられる.
- 日本地質学会の論文
- 1999-04-15
著者
-
広瀬 亘
道立地質研究所
-
広瀬 亘
北海道大学大学院理学研究科地球惑星物質科学教室:(現)北海道立地質研究所
-
広瀬 亘
北海道大学
-
広瀬 亘
北海道大学大学院理学研究科
-
中川 光弘
北海道大学・理
-
廣瀬 亘
北海道立総合研究機構地質研究所
-
中川 光弘
北海道大学
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