対話型電子白板の同時複数入力と教育用ソフトウェアへの利用(<小特集>「情報メディアとインタフェース」および一般)

概要

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本稿は, 複数枚の電子白板の連結と電子ペンによる同時複数入力を可能にする電子白板用システムの開発および評価実験の結果について述べる.我々は以前から電子白板を従来の黒板の拡張として授業内で利用することを提案してきたが, 情報技術を活用できる反面, 従来の黒板と比べ板書面が狭い, 教師と児童または児童同士による同時入力が行えないなどの問題点があった.複数ペンによる同時入力ができると, 児童や先生が一緒になって競争や協調を取り入れた教育ソフトウェアを利用することができるようになる.我々はこれらの問題を新しいデバイスドライバの開発によって解決した.試作したドライバの性能を評価した結果, 1入力時と2入力時の処理性能は同等であり, 処理性能は問題ないことが分かった.また, 本ドライバに対応した小学生向けの二字熟語作成ゲームを用い教育的効果に関する評価を行った結果, 対戦型にすることによって児童の競争心を刺激し, より楽しみながら学習できることが分かった.
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-07-18