盲人用図表現システムのための基礎的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々は,盲人が晴眼者と同じように自由に図を利用できるように,盲人にとって理解しやすく扱いやすい図表現システムの開発を行っている.本稿では,そのための基礎として盲人に対して行った心理実験の結果とその考察をまとめる.実験の結果,先天盲の被験者は,図の描画前に頭の中で図のレイアウトができなかったり,自分で描いた図が理解できなくなってしまうなど,図を利用するための基本的な能力を持っていないことが分かった.すなわち,先天盲に対しては,頭の中での図情報の表現と,それを外部に二次元的な図として表現したものとを適切に対応付けできるような図表現メディアが必要である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-17
著者
-
大西 昇
名古屋大学大学院情報科学研究科
-
杉江 昇
名古屋大学
-
伊藤 毅志
名古屋大学工学部
-
皆川 洋喜
名古屋大学工学部
-
大西 昇
名古屋大学 大学院 工学研究科 情報工学専攻
-
大西 昇
名古屋大学
関連論文
- 難聴者のための,会議における発言聴取支援システム(肢体障害・聴覚障害,HCGシンポジウム)
- 自己運動感覚を誘導する視覚刺激に対する生体反応の分析
- 自己運動を誘導する視覚刺激に対する生体反応の分析(ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)シンポジウム)
- 自己運動を誘導する視覚刺激に対する生体反応の計測
- 3次元形状手がかりに基づく陰影からの表面反射特性知覚(ヒューマンインフォメーション)
- 視聴覚事象の中心的事例の教師なし学習
- リニアスライダを用いた高速ステレオビジョンシステム : 左右カメラの見えの違いを考慮した最適基線長探索(一般セッション6)
- リニアスライダを用いた高速ステレオビジョンシステム : 左右カメラの見えの違いを考慮した最適基線長探索(一般セッション2,三次元画像,多視点画像)
- 吹き付けによる3次元形状モデリングの提案
- 三次元CGにおけるカメラワークの自動生成