類似文の比較による省略可能な格要素の認定
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概要
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テキストの自動要約に関する研究へのアプローチのひとつに, 一文ごとに重要でない箇所を削除して要約を作成するものがある.本稿では, この一文ごとの要約での利用を想定した, 文中の省略可能な格要素を認定する手法について述べる.提案する手法では, 文の述語, 格要素の表層格, 格要素の名詞の意味属性の3つの手がかりによりコーパスから類似文を検索し, 類似文の格要素の差異から省略可能な格要素を認定する.新聞記事コーパスを対象に実験を行なったところ, 省略可能とするのが妥当な認定結果を65.4%の精度で得ることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-09-21
著者
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増山 繁
豊橋技術科学大学知識情報工学系
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山本 和英
Atr音声言語コミュニケーション研究所
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山本 和英
Atr音声翻訳通信研究所:(現)atr音声言語通信研究所
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増山 繁
豊橋技術科学大学
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篠原 直嗣
豊橋技術科学大学知識情報工学系
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