フラクタルブロック符号化の高速化
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概要
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画像のフラクタルブロック符号化法を高速化するための一つの手法を提案する。本方式ではフラクタルブロック符号化の前処理として、原画像の4×4ブロックの画素値の平均値を保存した近似画像を作成する。そして、フラクタルブロック符号化における相似領域の検索を、(1)全値域ブロックに渡りスケール値を一定とし、(2)作成した近似画像を利用し、画素ごとに値の異なるシフト値を割り当てて行なう。さらに、(3)誤差の下界値を導入し、値域ブロックと比較対象ブロック間の二乗誤差の下界値がそれまで検索したブロックにおける二乗誤差の最小値以上の大きさならば、二乗誤差を計算するまでもなく現在比較を行なっているブロックは相似領域でないとし、次の比較対象ブロックとの比較を行なうとした。この方針によって256×256画像をNSSUN SP, Classicを用いてほぼ30分以内でフラクタルブロック符号化を完了することに成功した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-11-08
著者
-
増山 繁
豊橋技術科学大学知識情報工学系
-
渋谷 徹
豊橋技科大
-
阪田 省二郎
電気通信大学電気通信学部情報工学科
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阪田 省二郎
電気通信大学
-
増山 繁
豊橋技術科学大学
-
渋谷 徹
豊橋技術科学大学知識情報工学系
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