化学発光酵素免疫センサーを用いる爆薬関連化合物の測定(<特集>海と空と島の環境分析)
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概要
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近年,地雷埋設地帯や爆薬製造工場近辺において,爆薬関連化合物による環境汚染が問題となっている.爆薬2,4,6-トリニトロトルエンは,環境中に放出されると2,4-ジニトロトルエン(2,4-DNT)や2-アミノ-4,6-ジニトロトルエン(2-ADNT)などに変換される.これらは,人体に対する毒性や変異原性,発がん性等が危惧され,環境中における濃度や分布状況の把握が急務である.これら化合物の迅速かつ高感度な測定法の確立を目的として,化学発光酵素免疫センサーを構築した.目的物質に対する抗体を作製し,免疫センサーを構築することで,わずか15分の測定時間でおよそ10〜1000 ng/mlの2,4-DNT及び2-ADNTの測定が可能であった.相対標準偏差は0.8〜7.1%(n=3)と比較的良好なものであった.また,抗原・抗体反応を行う際の流量を低下させることにより,更に高感度な測定が可能であった.
- 2004-12-05
著者
-
松本 清
九州大学大学院農学研究院
-
坂井 隆敏
九州大学大学院生物資源環境科学府
-
北原 大吉
九州大学大学院生物資源環境科学府生物機能科学専攻
-
鳥丸 亮
九州大学大学院生物資源環境科学府生物機能科学専攻
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