水晶発振子を用いる水溶液中の金属イオンの新電解分析法の検討と微量銅(II)定量への応用
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概要
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水晶発振子の白金電極を陰極とし,銀塩化銀電極を陽極とするフロー型セルに電圧を加えることにより,水溶液中の微量金属イオンを陰極に電着し,その際起きる電極の重量変化を水晶発振子の振動数変化として測定してμM濃度までの金属イオンを検出定量する方法を開発し,その応用として,銅(II)の定量法を確立した.すなわち,試料溶液を酢酸塩緩衝液を用いてpH4.7にし,流量9.4 ml/minで流しながら-0.7V(対銀/塩化銀)で5分間電解し,そのときの振動数変化を求め,あらかじめ作成した検量線から銅(II)量を求めた.これにより,(1×10^<-6>〜1×10^<-4>)Mの銅(II)が定量でき,2×10^<-5>M銅(II)を採取したときの6回の繰り返し実験による標準偏差は4.97Hz(1.74%)であった.
- 1981-08-05
著者
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野村 俊明
信州大学理学部化学科
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伊豆津 公佑
信州大学理学部化学教室
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伊豆津 公佑
信州大学
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WEST Thomas
The Macaulay Institute for Soil Research
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