フタロシアニンコバルト(III)錯体を化学結合した高分子を感応膜とする非水溶液用フッ化物イオン選択性電極の開発と応用(<特集>センサー)
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概要
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フタロシアニンコバルト(III)錯体のアミノ誘導体を分子量約20万のポリアクリルアミドに化学結合して固定した高分子を感応膜素材として, 白金又は金円板上に膜形成した電極が, アセトニトリル(AN)中及びプロピレンカーボネート(PC)中のフッ化物イオンに対してネルンスト応答することを確認した.又, AN中及びPC中のその他の種々陰イオンに対する電極の応答を調べた結果, フッ化物イオンに対してのみ特異的であることを見いだした.更に, このイオン選択性電極を指示電極として, これら溶媒中でフッ化テトラエチルアンモニウム(Et_4NF)を過塩素酸ナトリウムで滴定することにより, 主に結晶水としてEt_4NFに含まれると思われる水分の定量を行った結果, 本実験室で調製したもの, 及び市販の製品について, それぞれEt_4NF・0.8H_2O及びEt_4NF・2.0H_2Oの結果を得た.更に, 得られた滴定曲線を解析し, AN中及びPC中におけるフッ化ナトリウムの溶解度積定数の決定を試みた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-11-05
著者
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