水晶重みセンサーによる水中の硫酸イオンの付着定量法
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概要
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水晶発振子は電極の質量が変化するとその変化量に比例して振動数が変化する.一方,水中において,硫酸イオンとバリウムイオンとの反応により生成した硫酸バリウムは,水晶発振子上に付着して電極の質量を増加させるので,水晶発振子の振動数が減少する.この減少量から硫酸イオンを定量することができる.すなわち,硝酸バリウム溶液の流れの中に硫酸イオン試料溶液を一定時間流して硫酸バリウムを生成し,その付着により生じた振動数の変化量を,あらかじめ求めた検量線にあてはめて硫酸イオン量を求める.本法によれば,5〜100μM(0.5〜10ppm)の硫酸イオンが再現性よく定量できる.又,付着した硫酸バリウムはEDTA溶液を流すことにより簡単に溶出でき,陰イオンはリン酸イオンが妨害するのみである.
- 1987-02-05
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