チオシアン酸,臭素または塩素イオンとメチルチモールブルー-水銀(II)錯体とで生成される混合配位錯体の安定度定数
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概要
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メチルチモールブルー-水銀(II)錯体(HgMe<SUP>4-</SUP>)はチオシアン酸,シアン,ヨウ素,臭素および塩素の各イオン(X<SUP>-</SUP>)とそれぞれ反応して混合配位錯体[HgMe(X)]<SUP>5-</SUP>を生成する.これらのうち,チオシアン酸,臭素および塩素の各イオンの混合配位錯体の見かけの安定度定数<I>K</I>は,吸光度から解離度αを求めて計算するモル比法で次式から求めることができた.<BR><I>K</I> = [[HgMe(X)]<SUP>5-</SUP>]/[HgMe<SUP>4-</SUP>][X<SUP>-</SUP>]=(1-α)<I>C</I>/α<I>C</I>×α<I>C</I>=1-α/α<SUP>2</SUP><I>C</I><BR>pH7.0,イオン強度0.10におけるチオシアン酸イオンおよび塩素イオンの混合配位錯体の解離度はそれぞれ0.206,0.792となるから,log<I>K</I>としての見かけの安定度定数はそれぞれ5.7,3.9<SUB>3</SUB>であった.また,pH7.4,イオン強度0.10における臭素イオンの混合配位錯体の解離度は0.169,見かけの安定度定数は5.8であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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