電極分離型水晶発振子を用いる水溶液中の銅(II)イオンの間接定量
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概要
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銅(II)に対して一定過剰量のキレート試薬を加え,未反応のキレート試薬を界面活性剤によってイオン会合体とし,電極分離型水晶発振子の水晶振動子上に付着させることで,振動数変化から間接的に水溶液中の微量銅(II)を定量する方法を開発した.銅(II)と水溶性キレートを形成する2-(5-ニトロー2-ピリジルアゾ)-5-[N-プロピル-N-(3-スルホプロピル)アミノ]-フェノール(Nitro-PAPS)を用いて検討した結果,イオン会合体の付着は対イオンの濃度,流量,混合管の長さなどに影響されることが分かった.また,熟成した沈殿は水晶振動子上に付着しにくいことに着目し,難溶性キレートを生成するエリオクロムブラックT(BT)を用いて同様の検討を行った結果,銅(II)とBTの反応時間を十分に与えれば間接定量が可能であった.いずれの方法においても,μM濃度の銅(II)を再現性よく定量することができた.
- 2003-03-05
著者
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