多重掃引法を用いるフローク-ロメトリックカラム電極による鉛,スズの分離
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概要
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多重掃引法を用いるフローク-ロメトリックカラム電極によって,溶出及び析出電位の近接した鉛-(II)-スズ(II)2成分系(0.5M過塩素酸中)の分離方法を検討した.両金属イオンの微小な溶出電位差及び折出電位差に着目して,適当な折り返し電位を設定し,この間で多重掃引することにより,鉛とスズを分離する条件を検討した.検討の結果得られた操作条件は,陰極方向への折り返し電位E_a=-0.55V vs.銀/塩化銀,陽極方向への折り返し電位E_c=0.75V,電位掃引速度2.5V/min以上,及び掃引回数約300回であって,この条件下でスズのみがカラムから溶出し,鉛は電極上に保持され,鉛(II)-スズ(II)の等モル混合系をほぼ完全に分離することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-04-05
著者
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