硫化物用化学発光検出器の試作
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概要
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硫化水素,メチルメルカプタン,ジメチルサルファイド,二硫化炭素など還元性硫黄を合む硫黄化合物(以下,硫化物と略記)はオゾンと減圧下で反応する際,近紫外部に励起状態の二酸化硫黄に基づく発光(I_<max>〜340nm)を生ずる.低濃度の硫化物を連続的に測定する検出器の開発を目的としてこの化学発光を利用した検出器を試作し,その操作条件及び特性を検討した.その結果,本検出器は硫化物濃度に比例する応答を示し,例えば硫化水素に対する応答は実験した濃度範囲(O〜380ppm)で原点を通る直線となった.又,各硫化物の相対感度(硫黄原子1個当たり)はそれぞれの物質により異なり,例えば,硫化水素の感度を1.0とした場合,メチルメルカプタン,エチルメルカプタン,ジメチルサルファイド,二硫化炭素はそれぞれ,2.0,1.0,1.0,6.0であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-05-10
著者
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