多重掃引法を用いるフロークーロメトリックカラム電極の試作
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
三角波電圧を多重掃引するフロークーロメトリック.カラム電極を試作した.試作したカラム電極は,サンドイッチ構造を持ち,その作用電極には,グラッシーカーボン粒を使用した.鉛(II),銅(II)イオン2成分系を用いて分離条件,カラム構造などを検討した.その結果,分離に影響を及ぼす要因として,カラム電極構造,特に電極充てん剤の充てん方法による影響が大きいことが分かった.充てん方法として最適な,等密度スラリー充てん法で作製したカラム電極では,キャリヤー電解液(1Mリン酸)流速(0.5〜1.0)ml/min,電位掃引速度(5〜20)V/min,掃引電位領域(+0.5〜-1.0)V vs. SCEの操作条件下で,分離能1.5〜2を得ることができ,試作したカラム電極が多重掃引法を用いるフロークーロメトリックな分離セルとして十分有用であることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-12-10
著者
関連論文
- 硫化水素-オゾン反応を利用する窒素酸化物の化学発光法の開発
- 原子状水素-一酸化窒素反応を利用する窒素酸化物の化学発光法の開発
- 硫化物用化学発光検出器の試作
- 互いに光学異性体である2種の固定相を用いるガスクロマトグラフィーによるアミノ酸キラリティーの識別
- 多重掃引法を用いるフロークーロメトリックカラム電極による銅,ビスマスの分離 : 電極反応における可逆度の相違を利用する分離法
- 多重掃引法を用いるフローク-ロメトリックカラム電極による鉛,スズの分離
- 多重掃引法を用いるフロークーロメトリックカラム電極の試作
- 起ほう分離法を用いる極低濃度塩化メチル水銀のガストロマトグラフ分析
- 質量分析法による酸素中の不純物の分析
- 鉄鋼中微量炭素の自記定量装置の試作
- 陰イオン質量スペクトルの分析化学的検討
- 段階昇温法を利用した無機有機混合ガスのガスクロマトグラフィー
- クロマトグラフィーの発展
- 極低濃度銅(II)イオンの起ほう分離とその連続化
- 水素炎イオン化法によるアルカリ,アルカリ土類金属の極微量分析
- 共電着を利用するアノーディックストリッピングボルタンメトリーによるガリウム(III)の定量
- 共電着を利用するアノーディックストリッピングボルタンメトリーによるセレン(IV)およびテルル(IV)の定量
- 反応性ガスのガスクロマトグラフィー
- ガスクロマトグラムのピークのゆがみについて
- 空気中自動車排気ガスの連続測定装置の試作
- 酸素フラスコ燃焼法による塩素の迅速分析
- パイログラムによるC3〜C6脂肪族ケトンの定性分析(ノート)
- アルコキシル基のガスクロマトグラフ分析
- N-アルキル基のガスクロマトグラフ分析
- イオン交換分離-水素炎イオン化法によるアルカリ,アルカリ土類金属の極微量分析
- 熱イオン化検出器の応答機構の一考察(ノート)
- 濃淡電池を利用する二酸化イオウの連続測定
- パイログラムによるアルキルベンゼンの定性分析
- 極微量アルカリ,アルカリ土類金属分析用自動イオン交換クロマトガラフの研究 ダブルジェット型水素炎イオン化検出器の利用
- ガスクロマトグラフ用気体試料容器の考案
- 二酸化イオウ連続測定用濃淡電池の改良(ノート)
- ぶんせき創刊前後のことども
- 液晶を固定相としたガスクロマトグラフィーにおける高誘電率妨害成分の直流電場印加法による除去
- 液晶を固定相としたガスクロマトグラフィ-における直流電場の印加による吸着現象
- "分析化学"23年の歩み
- 大学学部においての機器分析実験(最近の化学教育機材)
- コンソリデーテット21-103A型質量分析計
- 固定相液体の劣化について(ノート)
- 連続測定用ガルバニセルの基礎的検討