高速液体クロマトグラフィーによる総合感冒剤中の鎮がい剤,きょたん剤及び抗ヒスタミン剤の定量
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概要
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高速液体クロマトグラフィーにより,総合感冒剤中の鎮がい剤,きょたん剤及び抗ヒスタミン剤の分離定量をするため,スチレンージビニルベンゼンポリマー(日立ゲル3011)及びこれに親水基を導入したポリマー(日立ゲル3011-O及び3011-C)を固定相とし,アンモニアアルカリ性メタノールを移動相とした方法を検討した.その結果クエン酸チペピジン,塩酸ジフェンヒドラミン,サリチル酸ジフェンヒドラミン及び塩酸アロクラミドは,固定相に日立ゲル3011,啓動相にメタノール-28%アンモニア水(99:1)又はメタノール水-28%アンモニア水(95:3:2)を用いた.又,ノスカピン,酒石酸アリメマジン,メチレンジサリチル酸プロメタジン及び塩酸イソチペンジルは,固定相に日立ゲル3011-O,移動相にメタノール-28%アンモニア水(99:1)を用い,又臭化水素酸デキストロメトルファンは,固定相に日立ゲル3011-C,移動相にメタノール-28%アンモニア水(99:1)を用いて分析することにより,他に配合される解熱鎮痛剤との分離が可能となった.又,クエン酸チペピジン及び塩酸アロクラミドは,塩酸ジフェンヒドラミン及びマレイン酸クロルフェニラミン共存で日立ゲル3011を充てん剤とした場合,測定波長を長波長域に設定することにより分離性を増大することができた.これら成分の(0.2〜1.2)μgの範囲で作成した検量線は,原点を通る直線となり,既知濃度における試料の回収率も良好であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-10-05
著者
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