酵素機能電極の研究
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概要
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酵素機能電極とは酵素触媒機能をそなえた電極の意味であって, その電気化学特性は酵素反応の特性に大きく依存する.酵素機能電極で得られる電流はそこで起こる酵素反応の速度で規定され, 従って酵素の基質に対して特有の濃度依存性を示す.酵素機能電極は研究の初期よりバイオセンサーとしての利用が期待され, 今日ではこの原理に基づく幾つかのセンサーが実用化されている.酵素機能電極は, 酵素の代わりにその他の生体高分子, 高分子集合体, 更に微生物細胞をそのまま用いても可能であることが分かってきた.このような系を用いればより高次の機能をそなえた電極が期待でき, 生物電気分析化学の将来への夢がふくらむ.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1995-05-05
著者
-
池田 篤治
京都大学農学研究科
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Ikeda Takayuki
Section Of Biotechnology Department Of Applied Technology Hokkaido Food Processing Research Center:(
-
Ikeda T
Japan Advanced Inst. Sci. And Technol. Ishikawa
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池田 篤治
Section Of Biotechnology Department Of Applied Technology Hokkaido Food Processing Research Center:(
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