還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの酸化電流測定に基づく血清中のアスパラギン酸トランスアミナーゼ及びアラニントランスアミナーゼ活性の測定
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概要
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新炭素素材(plastic formed carbon)を使用したPFC電極に透析膜を被覆した電極を用いて還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)の定常状態での酸化電流値を測定すると, pH5〜9の溶液では500〜300mV(対SCE)で限界値に達した.その電流値はNADH濃度と2.5〜1500μMの間で直線比例した.pH7.8で200μM NADHを5回測定したときの相対標準偏差は2.6%であった.NADH, アスパラギン酸, 2-オキソグルタル酸, リンゴ酸デヒドロゲナーゼ及び乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)を含むトリス緩衝液(pH7.8)に血清を添加しNADHの時間変化より血清中のアスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)活性を測定した.UV法による結果との相関はr=0.996(n=17)であった.AST測定と同様に, NADH, アラニン, 2-オキソグルタル酸, LDを含むpH7.5のトリス緩衝液に血清を添加しアラニントランスアミナーゼ(ALT)活性を測定した.UV法による結果との相関はr=0.992(n=17)であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1994-09-05
著者
-
木下 英明
活水女子大
-
臼井 敏明
長崎大学医学部
-
須田 吉久
三菱鉛筆(株)研開セ
-
須田 吉久
活水女子大学
-
池田 篤治
京都大学農学研究科
-
Ikeda Takayuki
Section Of Biotechnology Department Of Applied Technology Hokkaido Food Processing Research Center:(
-
Ikeda T
Japan Advanced Inst. Sci. And Technol. Ishikawa
-
木下 英明
活水女子大学
-
川窪 隆昌
三菱鉛筆(株)研究開発センター
-
川窪 隆昌
三菱鉛筆 研開セ
-
須田 吉久
三菱鉛筆
-
池田 篤治
Section Of Biotechnology Department Of Applied Technology Hokkaido Food Processing Research Center:(
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