電流積分型定電圧分極電流滴定装置を用いた塩素酸化物の定量

概要

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開発した電流積分型定電圧分極電流滴定装置を用いて, 二酸化塩素及び塩素酸化物の分別定量の諸条件と妨害イオンの影響について検討した.二酸化塩素及び塩素酸化物の定量はヨウ素滴定に基づいて行い, 酸化力が異なることを利用しpH7で次亜塩素酸, 二酸化塩素, pH2で二酸化塩素, 亜塩素酸がそれぞれ定量され, 混合試料を窒素でパージすることで二酸化塩素を除けることから分別定量が可能であった.本定量にはNa^+, Mg^<2+>, K^+, Ca^<2+>, Zn^<2+>, Pb^<2+>, SO_3^<2->, グリシン, グルコースは10ppmまでは影響が認められず, Fe^<3+>, Cu^<2+>, Mn^<2+>, NH_4^+は影響が認められるが, 水質法の基準内の濃度では妨害物質を前処理なしで分別定量できた.又, 次亜塩素酸, 亜塩素酸, 二酸化塩素の再現性はそれぞれRSD0.16,0.17,0.90%と良好であった.
社団法人日本分析化学会の論文
1991-12-05