光掃引型光音響分析法によるタンパク質,核酸の微量分析

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概要

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光掃引型光音響分析装置を改良し,タンパク質,核酸の微量分析を行った.光源にHe-Neレーザーを用い,光ビームの掃引をマイクロコンピューターで制御した.これにより掃引速度の再現性が相対標準偏差で0.17%と向上した.タンパク質は電気泳勤後Oakleyらの方法を改良した銀染色法により染色した.改良染色法による検出限界はウシ血清アルブミン(BSA)で0.71ng(S/N=3)であった.又,検量線の傾きはアミドブラック10Bの約50倍,Oakleyらの方法の約1.5倍であった.又,異なったゲル間での再現性はBSA14ngのとき6.77%の相対標準偏差であった.核酸は泳動後銀染色法により染色し,光音響定量を行った.検出限界は約8ngであった,又,検量線の傾きはトルイジンブルーOを用いる色素法の約20倍であった.
社団法人日本分析化学会の論文
1988-03-05

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