クロマトグラフィー分析における適切なデータ取り込み間隔とデータ処理に関する考察
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概要
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分析機器では検出器の出力からより多くの情報を取り出すことを目的に, オリジナルな出力に対して, ディジタル的に又はアナログ的に様々な処理が行われる. この論文では, ディジタル的なデータ処理であるボックスカー, 間引き法, 移動平均法, 指数平滑法を取り上げ, これらのデータ処理が測定精度に与える影響を調べる. その結果, A/D変換器, 多波長検出, スムージングに関する疑問に対して, 次の経験的な解答を得ることができた: 1) サンプリング間隔中のデータ収集時間を設定できるA/D変換器では, 収集時間をできるだけ長く(サンプリング間隔に近づけるように)設定するのが精度的に良い; 2) 多波長検出においては, 同時に測定する波長数が少ないほど測定精度が高いので, 必要最小限の波長での測定を推奨する(サンプリング間隔=波長数×収集時間が成り立つ場合に限る); 3) スムージング(移動平均法, 指数平滑法)は面積測定の精度は変えないが, 高さ測定の精度をかなり改善できる. 元のデータは, ほかの解析にも使えるように保存しておいたほうがよい.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-04-05
著者
-
松田 りえ子
国立医薬品食品衛生研究所
-
四方田 千佳子
国立医薬品食品衛生研究所
-
林 譲
国立医薬品食品衛生研究所
-
岩木 和夫
奥羽大学 薬学部
-
松田 りえ子
愛知県衛生研究所
-
岩木 和夫
荏原総合研究所
-
勝峰 万里
株式会社荏原製作所
-
松田 りえ子
国立医薬品食品研究所
-
林 讓
National Institute of Health Sciences
-
田頭 洋子
国立医薬品食品衛生研究所大阪支所
-
勝峰 万里
荏原総合研究所
-
四方田 千佳子
国立医薬品食品衛生研究所 薬品部第一室
-
松田 りえ子
医薬品食品衛研
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