クロマトグラフィー分析における適切なデータ取り込み間隔の推定
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概要
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クロマトグラムをディジタルで記録し解析する場合, データ取り込み間隔は長すぎても短すぎても, それぞれ一長一短がある. 本研究では, HPLCとイオンクロマトグラフにおいてA/D変換器のデータ取り込み間隔を変化させた場合の, 測定精度の変化を調べた. 測定精度(測定値のRSD)はFUMI理論に基づいて, 繰り返し測定なしに, ピークの形とノイズの確率論的性質から予測した. ピークの形を正確に観測するためには, データ取り込み間隔はピーク領域(ピークの端から端まで)で最低約30データポイントが必要であることが分かった. クロマトグラムを保存するメモリー容量と測定精度を考慮すると, ピーク領域のデータポイントは30から50くらいになるようにデータ取り込み間隔を設定することが適切であると結論された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-04-05
著者
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松田 りえ子
国立医薬品食品衛生研究所
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四方田 千佳子
国立医薬品食品衛生研究所
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林 譲
国立医薬品食品衛生研究所
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岩木 和夫
奥羽大学 薬学部
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勝峰 万里
株式会社荏原製作所
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松田 りえ子
国立医薬品食品研究所
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林 讓
National Institute of Health Sciences
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田頭 洋子
国立医薬品食品衛生研究所大阪支所
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勝峰 万里
(株)荏原総合研究所
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岩木 和夫
(株)荏原総合研究所
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四方田 千佳子
国立医薬品食品衛生研究所 薬品部第一室
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