インターネットから制御可能なTV品質のVODシステムの構築について

概要

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ATMやADSL等の技術によりネットワークが高速広帯域化してきている。また, 帯域制御機能を提供するネットワーク機器の普及が, 他の通信トラヒックの影響を受け難く, QoS (Qulity of Service)保証を容易にする広域ネットワークの構築を可能にしつつある。このようなネットワークの高速広帯域化とQos保証の提供に加えて, 高品質な動画像を対象としたMPEG2等の標準的な圧縮技術の普及することで, 従来は放送網固有のものとされていた高品質な動画・音声情報を, インターネットのような汎用ネットワーク経由で家庭に提供することが可能になる。DAVIC (Digital Audio-Visual Council)では, ネットワークの双方向性を利用した, 従来の放送メディアではできなかったVOD等のマルチメディア・サービスのための通信アーキテクチャ, プロトコルの標準化を進めている。本論文では, 家庭内のネットワークから, インターネットに接続されたMPEG2ビデオサーバやAV関連機器をRTSPにより遠隔操作するシステムの構築計画について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24