オブジェクトの動的メソッド適合化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オブジェクトは,その作成時点ですべての相手オブジェクトや用途を知ることはできず、その後の変更・抵長を避けることはできない.例えば,分散環境上でオブジェクトがあるノードから別のノードヘ移動したり,オブジェクトを作成時とは別の目的で再利用する場合,オブジェクトは新たな動作環境の中で,他の適切なオブジェクトとの交信を確立する必要がある.このような問題を解決するためには,1)相手オブジェクトの存在を知り,2)移動したオブジェクトの送るメッセージとそれを受理するメソッドを整合化することが必要である.筆者らは,クラス階層関係に基づくメソッド適合化(1),およびエージェントの協調によるメソッド適餅上(2)の方法を提案し,動的メソッド適合化モデルシステム(OMEGA;Object MEthod Gap Adaptation)を構築した.本稿では,これを拡張して,メソッド適合化の再利用を目指したモデルについて述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
-
本位田 真一
情報処理振興事業協会(ipa)新ソフトウェア構造化モデル研究本部 : (現)(株)東芝研究開発センターs&s研究所
-
藤堂 清
情報処理振興事業協会(ipa)
-
岸本 芳典
日立 システム開研
-
岸本 芳典
情報処理振興事業協会(IPA)
関連論文
- 会話によるプログラミング : 動的並列オブジェクト指向言語の提案
- 仕様変更プロセスの効果的な再利用 : まね方をまねる
- Flageアーキテクチャにおける記述モデル
- Flageアーキテクチャの構想
- ソフトウェアプロセスにおける協調とその抽象化について (ソフトウェア生産環境)
- 高機能ワークステーション向け構造エディタPARSEの開発
- 構造エディタ生成系を用いたS-PL/H用構造エディタPARSEの開発
- NeWSを用いたオブジェクト指向ビジュアルシステムの試作
- オブジェクトの動的メソッド適合化について
- SCCSを用いた更新履歴登録の自動化
- エキスパートシステム構築環境
- 協調エージェントによるオブジェクト指向分析プロセスの支援
- OOAモデルを対象とした仕様変更プロセスの定式化
- エージェント指向言語Flageによるソフトウェア部品の再利用
- 協調アーキテクチャに基づくソフトウェア・モジュールの仕様記述モデル
- オブジェクト指向におけるリフレクションの代数的意味論
- Flageアーキテクチャのカーネル言語
- 環境の変化に柔軟に適用できる「発生型ソフトウェア」の提案
- 経営情報システムの分析のためのドメインモデル
- オブジェクト指向モデルを用いた業務分析に基づく要求獲得の試み
- オブジェクト・モデルに基づく要求獲得支援ツール
- エージェントモデルにおける「抽象化・具体化による仕様化プロセス」の定式化
- 企業情報システムの要求分析のためのドメインモデル
- オブジェクト指向モデルを用いた要求獲得の支援