エキスパートシステム構築環境
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年、エキスパートシステム構築がさかんに行われるようになり、実用システムの報告も数多くなされている。その一方で、構築作業を行っていく上での問題点も明らかになってきた。システム性能がKEの能力に依存することや、専門家から知識を獲得するのが難しいことなどがあげられる。これらの問題に対処するため、富士通(株)では、エキスパートシステム構築方法論-ES/SDEM-をとりまとめ,さらにそれをツール化したエキスパートシステム構築アトバイザ-SAKAS-により、KE作業の標準化・効率化が計れることを示した。一方では、特定の分野の問題の構築手順を明確にし、それによってシステム開発を支援しようという動きも盛んになってきた。このような、ドメイン別知識システム方法論の整備は、特定の型の問題解決システムの構築・実行・メンテナンスなどを効率的に行えるようなエキスパートシェル-ドメインシェル-の提供へとつながっている。本稿では、以上の動向を背景に、今後のエキスパートシステム構築環境への提言を行う。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
関連論文
- 開発方法論に基づく知識システムの部品化/再利用環境
- NeWSを用いたオブジェクト指向ビジュアルシステムの試作
- オブジェクトの動的メソッド適合化について
- SCCSを用いた更新履歴登録の自動化
- エキスパートシステム構築環境