企業情報システムの要求分析のためのドメインモデル
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概要
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ドメインモデルの観点から, 企業情報システムの要求分析法を考察する. 企業情報システムの要求分析では, 1)企業情報システムの特性をふまえて, ソフトウェアの開発方法論が適用されていないこと, および, 2)企業活動の改善に関する分析の視点とソフトウェアの開発に関する分析の視点との間に存在するギャップが問題になる. 本論文では, これらの問題を解決するために, まず, 企業内の業務を記述するための語の集合と, 業務を支援する情報システムを構成するソフトウェアを記述するための語の集合に基づいて, 企業情報システムの特性を表現するドメインモデルを定義する. 次に, 本モデルが第1の問題の解決に寄与することを示すために, 本モデルとデータ中心アプローチ(DOA)における分析の手順の関係を説明する. 次に, 本モデルが第2の問題の解決に寄与することを示すために, 本モデルに基づく業務分析技法を提示する. 本技法とDOAは, 共通のモデルによって表現される企業情報システムの特性に関係付けられるので, DOAを実践する中で, 本技法を適用することができる. さらに, 本技法によって, 企業活動における改善点に対する改善案の妥当性を確認できることを明らかにする.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-10-15
著者
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