関係データベース演算のベクトル計算機向きアルゴリズムの評価

概要

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近年のデータベースの応用分野の拡大のために、高速なデータベース管理システム(DBMS)に対する要求は年々大きくなっている。コストに見合ったDBMSを開発するための比較的うまくいっているハードウェア的アプローチとして二つの方法がある。大容量の主記憶を備えた計算機を用いることと、マイクロプロセッサを用いて並列データベースシステムを構築することである。一方で、近年の大規模数値計算の必要性に応えるべくスーパコンピュータとしてベクトル計算機が開発され、様々な分野の数値計算に利用されている。ベクトル計算機はベクトルデータに対する演算をパイプライン演算機で高速に実行することによって高い最大性能を実現しており、大規模数値計算において大量データを扱う必要から大容量の主記憶も備えている。したがって、ベクトル計算機上の主記憶データベースは高速なデータベースシステムとなることが期待できる。筆者らは既に、ベクトル計算機の特徴を生かしたベクトル計算機向きのデータベース演算のアルゴリズムと、それをベクトル計算機上に実現して測定したベンチマーク結果を示した。しかし、作成したプログラムはベクトル計算機向きに最適化したものであり、汎用機上での実行には必ずしも適していなかった。そこで、汎用機向きのプログラムを今回新たに作成して、より正確な評価を行った。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

関係データベース演算のベクトル計算機向きアルゴリズムの評価

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