遠隔教育システムVIEW Classroomにおける基本対話要素とその利用

概要

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高度な技術者を育成したいという社会の要請とコンピュータの進歩によってネットワークを利用した遠隔教育システムの開発が各地で進んでいる。遠隔教育システム:VIEW Classroomは、ネットワークで接続したコンピュータを介し地域的かつ時間的に分散した教師と学生が行う指導や学習を効果的かつ円滑に支援する仮想教室システムである。著者らは、教師が文字・図形・動画で構成されたハイパーメディア教材を学生の画面へ提示して講義し、学生がその上へアンダーライン・記事・リンクを追加して自分向きのテキスト(ノート)を作成しながら受講するシステムを開発中である。専門教育では講義だけでなく個別の学生とのディスカッションが重要である。講義中に学生に意見を求めたり、グループで討論した内容を発表させたりする方法があれば、遠隔教育にありがちな教師からの一方通行の弊害を軽減できる。VIEW Classroomでは、教師とモデルとして選ばれた学生とのやりとりを共有ウィンドウや表情・音声とともに全学生へ放送する対話機構を導入した。特徴は次のとおりである。(1)教師と学生の表情と音声を伴うリアルな対話場面を実現する。(2)質問の実績や小テストの成績など学習履歴を基に、講義の進行に適した学生を対話の相手として選択できる。(3)学生をいくつかのグループに分けた場合のように、全体とグループ内での対話を支援する。本稿では対話の基本機能と構造、およびその応用について説明する。
1996-03-06

遠隔教育システムVIEW Classroomにおける基本対話要素とその利用

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