遠隔教育システムVlEW Classroomにおける個別化支援のための教材構造の設計

概要

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高度な技術者を育成したいという社会の要請とコンピュータの進歩によってネットワークを利用した遠隔教育システムの開発が各地で進んでいる。遠隔教育システムVIEW Classroomは、ネットワークで接続したコンピュータを介し地域的かつ時間的に分散した教師と学生が行う指導や学習を効果的かつ円滑に支援する仮想教室システムである。著者らは、教師が文字・図形・動画で構成されたハイパーメデイア教材を学生の画面へ提示して講義し、学生がその上へアンダーライン・メモ・リンクを追加して自分向きのテキスト(ノート)を作成しながら受講するシステムを開発中である。専門教育では知識だけでなく調査や討論が要求される。そのため遠隔教育でもコンピュータの特性を生かし対話が可能な新たな教育環境が求められている。VIEW Classroomの教材は学生と教師の間で共有されると同時に表示形式やノートと対応付けで個別化される、学生のノートもその一環としてとらえることができる教材を実現するためVIEW Classroomの教材構造には次の特徴がある。(1)教材にはテキスト・図形・動画を含むメディアだけでなく評価などで教師が使用するツール、学生のノートやレポートを含める。(2)教材は教材文書単体あるいはその集合を要素とし、文書間の論理関係・実行順序・参照関係を識別したリンク構造を文書とは別に持つ。(3)説明、演習・評価・討論を容易に切替え学生の興味を喚起する講義を支援する。本稿では遠隔教育支援システムの教材に要求される事項の分析と実現のための構造を説明する。
1996-09-04

遠隔教育システムVlEW Classroomにおける個別化支援のための教材構造の設計

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