連文節かん字漢字変換
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概要
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「かん字漢字変換」は、日本文の表記変換の一種で、ユーザーの書きたい文Sを構成する漢字の一部がその読みに対応するかなになっている入力文からSを生成する操作であるとする。Sを構成する漢字のすべてをかなにした文からSを生成する操作がかな漢字変換である。かん字漢字変換は、入力に漢字が交じることを許した、かな漢字変換の拡張であると見ることもできる。かん字に変かん→漢字に変換(図1)かん字漢字変換 かん字漢字変換は、直接漢字が入力できるフロントエンドの補助手段として有効である。実際、タッチタイプ入力の補助手段としてかん字漢字変換を用いることが研究・実現されている。最近、ペンを用いて日本文を手書き入力するシステムが市場に現れている。市販システムでは、ユーザーが忘れてしまった漢字やうまく書けない(認識されにくい)漢字を含む単語を、かな漢字変換により入力する機能が設けられているが、このようなシステムでも、かん字漢字変換を用いて、書ける漢字はそのまま書くことを許せば、かな漢字変換を用いる場合に比べて入力を速く、快適にすることが期待できる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
-
金子 宏
日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所
-
建石 由佳
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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鳥原 信一
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
-
鳥原 信一
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
-
建石 由佳
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
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