リラクセーション法を用いた文字認識におけるパターン変形規制

概要

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最近、ペンコンピュータとその要素技術としてのオンライン手書き文字認識が注口を集めている。一方、オフライン入力も継続的に研究されている。ペンによる対話は、これまでの計算機にない可能性を提供しうる。また、人間は紙さえあれば、どこでも創造力を生かすことができる。そこで紙に書いたものをコンピュータが認識して整理してもらえるとありがたい。ここで重要なことは、オンラインとオフラインのシステムが違う認識方法を使うと、人間は混乱するということである。人間はコンピュータを使う時には、ある程度自分の行動をそのシステム環境に適応させる。例えば文字認識システムが相手なら、そのシステムの認識アルゴリズムに認識してもらうため、自分が書く文字のパタンを適応させる。この時、オンラインとオフラインの認識システムが異なった認識方法を使うと、ユーザが混乱するという問題が生じうる。そこで我々は、ユーザインタフェースの観点からオンライン・オフライン共用のアルゴリズムが必要だと考える。また、ユーザから認識手法の理解と納得を得るために分りやすい(視覚化しやすい)アルゴリズムが必要であるとも考える。そこで、力学に基づいたリラクセーション法を採用することにした。我々はこの認識アルゴリズムに基づいたプログラムを作成した。現在のプログラムは平仮名だけに対応している。本稿ではこのアルゴリズムと、それで行った実験の手法と結果を報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

リラクセーション法を用いた文字認識におけるパターン変形規制

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