テクスチャマッピングの拡張による毛髪等の輪郭表現技法

概要

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動物や人の形状モデルを3次元コンピュータグラフィックス技術を用いて可視化する際、動物や人の毛髪などをリアルに表現することは、仮想世界に現実感を持たせる上で重要な要素の一つである。しかし、これを忠実に表現するには多大な計算コストを必要とする。従来、毛髪等の表現をする場合は、主に次の2つの方法が用いられている。(1)ポリゴンを組み合わせて表現する(2)テクスチャマッピングを行う(1)の方法は、微少な多数のポリゴンを組み合わせればそれだけ現実感が増すが、計算コストの急速な増大を招く。これに対し(2)の方法は、OpenGL等を用いた場合、表現しようとする毛髪のテクスチャを立体に貼り付けるだけなので、ポリゴンの増加はない。テクスチャは実際に毛髪などの写真を利用できるので、視覚的イメージは大幅に向上する。しかし輪郭部分は滑らかなポリゴンの境界線が際立って、不自然なイメージを与える。こうした、テクスチャマッピングの輪郭表現の問題はあまり論議されていない。そこで本論文では、輪郭部分も表現することが可能なテキスチャマッピングの拡張技法(Fluffy Effectと呼ぶ)を提案する。Fluffy Effectによる輪郭処理は、毛髪部分を含む立体を定数倍(p)した透明な立体(Fluffyフレームと呼ぶ)を作り、基準値以下または以上の輝度の部分を透明にしたテキスチャを貼り付ける。輪郭部分は、透明な部分を持つテクスチャが貼られたFluffyフレームが見えるようになる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

テクスチャマッピングの拡張による毛髪等の輪郭表現技法

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