アナログ機能ブロックのレイアウト設計支援システム

概要

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これまで対アナログLSIのほとんどが人手設計によりレイアウトされてきた背景には、以下のような理由があげられる。回路規模が比較的小さい。配線抵抗や寄生容量、素子の電気的特性のばらつきなどがチップ性能に大きく影響するため、ディジタルLSI用の自動レイアウト手法が適用できない。。用途ごとに要求される回路特性が異なり、レイアウトの標準化が難しい。しかし近年の高集積化と回路規模増大により、人手レイアウトによる短期間設計はもはや困難となり、設計の効率化が強く望まれている。このような要求のもとに、アナログ機能ブロック設計の自動化手法がいくつか提案されているが、いまのところ回路特性やチップサイズを考慮すると現実的でない。各種検証機能や会話的操作のできる自動レイアウト機能を備えたシステムにより人手設計を支援する方法が実際的である。本稿では、バイポーラプロセスを対象にした、アナログ機能ブロックのレイアウト設計支援システムを紹介する。本支援システムはVLSIレイアウト設計支援システムをベースに、各種支援コマンドが統合されており、設計期間短縮に寄与している。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25