データベースにおける木構造のモデル化の提案 : 複合オブジェクト支援機構の設計の一環として

概要

論文の詳細を見る
データベースの普及に伴い、CAD/CAM,AI,OIS等の分野を対象としたデータベースを支援する研究が活発に行われている。従来のデータベースシステムは、各属性のデータ型として事務計算で扱うような単純な型のみを支援している。しかし、これらの分野では、扱う対象が複雑な構造を持つことが多く、通常、複数のタプル間に渡る複合オブジェクトとして表現せねばならない。したがってシステム側にもそれに対応する支援機構が望まれる。この問題を解決するために、RDBMSに抽象データ型を導入するアプローチや、オブジェクト指向データベースを構築するアプローチが研究されている。これらのアプローチでは、複合オブジェクトの表現は従来より容易になるが、ユーザは個々の応用目的に合わせたデータ型を個別に定義せねばならない。一般に複合オブジェクトの構造のモデリングにおいては、木やDAGが重要な役割をなすことが知られている。したがって、木やDAGといった種々の複合オブジェクトに共通する構造をデータ型として、あらかじめシステムが支援すれば、複合オブジェクトの定義や操作が体系化できると共に、構造操作の一貫性を保証することも可能になると考えられる。本稿では、順序木をとり上げ、値をノードに対応させる順序木をデータ型として支援する上での基本モデルについて検討した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-03-14

データベースにおける木構造のモデル化の提案 : 複合オブジェクト支援機構の設計の一環として

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク