CLOS準拠のHiOBJ-2の概要
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オブジェクト指向は、ユーザーインターフェース構築に盛んに利用されているほか、システム記述、データベース等の分野で次世代の記述言語としての期待が大きい。Lisp言語においては、Flavorsをはじめとしたシステムでオブジェクト指向機能を早くから取り入れている。これらのシステムでは、多重継承、メソド結合などの拡張機能を提案していくなど、オブジェクト指向のトップランナーとしての役割を果たしてきた。Common Lispによる標準化においてはオブジェクト指向の拡張も採り上げられ、CLOS(Common Lisp Object System)により米国での標準化が図られる模様である。CLOSは、従来のLisp上での各提案の長所を吸収した、豊富かつ汎用性の高い言語である。CLOS言語およびその利用法の蓄積が、今後のオブジェクト指向の高度化、実用化をリードしていくと考えられる。以上のような背景をもとに、報告者らは、CLOS仕様によるCommon Lispオブジェクト拡張システムHiOBJ-2の開発に着手した。母体となるCommon Lisp処理系は、報告者らが以前に開発した高速処理系HiLISPである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
-
湯浦 克彦
日立
-
高橋 久
日立超lsiエンジニアリング(株)
-
高橋 久
日立超lsi
-
船津 隆
日立ソフトウェアエンジニアリング(株)
-
湯浦 克彦
(株)日立製作所 中央研究所
-
堺原 健
(株)日立製作所ソフトウェア工場
-
湯浦 克彦
(株)日立制作所システム開発研究所
関連論文
- ベた書き仮名漢字変換のための階層型多義解消方式
- A Requirement Analysis for A Portable Window System on Top of Common Lisp
- CLOSの記述性について
- HiOBJ-2における総称関数制御方式
- CLOS準拠のHiOBJ-2の概要
- GUIビジュアルプログラミング環塊UIBT/RAD
- RAD/SVにおけるアニメーション作成法
- オブジェクト指向による要求仕様視覚化ツールRAD/SV
- ODETTEにおけるオブジェクトの図形入出力言語
- CLOSを利用したODETTEのウィンドウインタフェースの実現
- オブジェクト指向型設計支援構築環境ODETTE
- 共有ライブラリを用いたUNIXカーネルの動的変更に関する一考察
- VoiceXMLインタプリタと連続単語認識エンジンの開発 : 音声ポータル向け音声認識技術の開発
- 子供音声認識の基礎検討
- 汎用マイコンを用いた三次元音響リアルタイム生成ボード
- 三次元音響利用GUI提示システムにおけるアプリケーション対応
- GUI情報の三次元音響による表現方法
- 三次元音響を用いた視覚障害者向けGUI提示システム
- 格文法による仮名漢字変換の多義解消
- 高速Common Lisp-HiLISPの実現
- 要求仕様定義支援システムにおけるオブジェクト指向技術の適用
- RAD/SVにおける対話型シミュレーション
- RAD/SVにおけるシナリオ入力法
- 例題によるCLOSの利用実験と評価
- HiOBJ-2におけるクラス変更方式
- UNIXディスクドライバカスタム化インタフェースの実現
- V60OS開発用デバッグシステム
- Common Lispインタプリタ制御の高速化手法と実験評価
- XMLビジネス標準開発のための設計情報アーキテクチャ