共有ライブラリを用いたUNIXカーネルの動的変更に関する一考察
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概要
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UNIXは静的なOSである.すなわち、OSに変更があると,そのたびごとに再コンパイル,再立ち上げが必要である.これは,特にUNIXを新規のCPUを用いたシステムに移植する場合には,かなり重要な問題になる.たとえは,UNIXの移植作業の多くの部分を占めるI/O装置等の周辺装置の移植のためのドライバの開発は,一般に,OSが安定してサービスが提供できるまで頻繁に変更が行われる.本論文では,I/Oドライバ等の既にインタフェースの決っている部分(デバイススイッチ以下の部分)を,OSそのものの再コンパイル、再立ち上げすることなしに変更するメカニズムについて述べる.これは,既存の機能を用いて,OSそのものの改造を最小限にして,限定された範囲であるがOS内部の機能の動的な変更を可能にする方法である.ここで用いる基本的なメカニズムは,共有ライブラリと共有メモリであり、対象とするUNIXは,SystemV R3.0以降のversionである.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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高橋 久
日立超lsiエンジニアリング(株)
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松田 晃一
日本電気(株)c&cオープンシステム技術本部
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松田 晃一
日本電気株式会社 C&C共通ソフトウェア開発本部 基本システム開発部
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川又 滋
日本電気株式会社 C&C共通ソフトウェア開発本部 基本システム開発部
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有野 康仁
日本電気株式会社 C&C共通ソフトウェア開発本部 基本システム開発部
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高橋 久
日本電気株式会社 C&C共通ソフトウェア開発本部 基本システム開発部
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有野 康仁
Necネットワーキング技術研究所
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川又 滋
Necネットワーキング技術研究所
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