ベた書き仮名漢字変換のための階層型多義解消方式
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概要
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べた書き仮名漢字変換を,種々の知識を用いた多義解消のプロセスととらえた階層型の多義解消方式を提案する.本方式の特長は,多義解消のために,文法的な知識のほかに復合語のパターンに関する経験的知識,文節間の係り受けに関する構文的知識,形態素の意味と用法に関する知識などの日本語らしさを評価するのに有効と思われる各種の知識を導入したこと,また,これらの知識をその対象範囲が狭いものから順に段階的に適用し,あいまいさを順次絞り込んでいくこにより,候補の組合せの爆発を回避しつつ,正しい変換結果が得られることにある.本方式に基づいて,16万語の形態素辞書および4,600語の格フレーム辞書を含む実験システムを構築し評価実験を行った結果,無作為抽出の文書に対して90.5%の変換精度が,また言語データのチューニングされた文書に対しては94.9%の変換精度が得られた.
- 1993-03-25
著者
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大島 義光
(株)日立製作所中央研究所
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湯浦 克彦
日立
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湯浦 克彦
(株)日立製作所 中央研究所
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阿部 正博
(株)日立製作所中央研究所
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武市 宣之
(株)日立情報システムズ
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湯浦 克彦
(株)日立制作所システム開発研究所
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阿部 正博
(株)日立ヨーロッパ日立ダブリン研究所
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- (株)日立ヨーロッパ日立ダブリン研究所