大規模DB向け正規化手法

概要

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特定のDBMSを前提としたDB設計の前に、DBで管理すべきデータを整理することの重要性が唱えられており、その際に中心となる手法が正規化である。正規化は、データ項目間の関係(従属関係)を整理することから始まる。企業の業務に用いるDBでは正規化の対象となるデータ項目は一般に多量であり(数千〜数万項目)、これらの間の関係も莫大となる。従って、正規化を効率よく行うにはデータ項目間の関係を簡潔に表現することが重要である。データ項目間の関係を表現する方法として、バブルチャート、Backus-Naur式表記、等が提案されているが、前者は図形表現でありコンパクトな表記は難しく、また後者はデータ項目名を演算子で繋いだ表現であり直感的にわかりにくい。また、データ項目のグループを正規化により分解する際の転記か煩わしくともに数千〜数万のデータ項目を持つ大規模DBの正規化に用いるには効率が悪い。筆者等は、設計者がデータ項目の関係を理解しやすい単位(例えば業務で用いる帳票)毎にデータ項目の関係を整理して正規化を行う手法を採用し、帳票内のデータ項目の関係と正規化の経緯が容易にわかり、しかも、分解の際の転記をなくした表記法を考案した。本稿ではこの表記法とそれを用いた正規化の手順を報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16

大規模DB向け正規化手法

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