矛盾を積極的に活用した推論に関する研究

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概要

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日常生活において我々が受け取る情報には、矛盾や冗長性が多く含まれている。そして、我々はこれらの情報の中に含まれている矛盾や冗長性さえも利用して物事を考え、判断している。今後、推論システムや知識ベースが実用化に近付くにつれて、こうした情報はますます増大する。さて、今日までに、知識や知識ベースの整合性を保つための研究は多々なされてきている。非単調推論、ATMSをはじめとして、さまざまなアプローチが存在する。しかし、矛盾を解消することを目的とするのではなく、むしろ、矛盾を積極的に利用することにより情報を活用する研究は、ほとんど見あたらない。そこで、矛盾や冗長性を内包しているような不完全な情報から、それぞれの人にとって有意義な形で知識を整理して蓄えていくコンピュータシステムについて考えることを本研究の目的とする。
1989-10-16

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