話者視点の解析を利用した談話構造抽出

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概要

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文章要約などの処理においては、文の連接関係や談話構造などの高次レベルの情報の取得が必要となる。しかし、現在の連接関係や談話構造解析はその精度において充分ではないと思われる。これは一般に、文の内容に関する知識の不足が大いに影響していると考えられるが、理解システム内の知識を、どのような領域において、かつどれだけ増やせばよいのかは明確ではなく、それだけでも困難な問題とされている。これに対して、文章内に含まれる(と考えられる)筆者の意向の痕跡をできるだけ汲み取れるならば、それを利用することで、談話構造解析などの精度向上を期待できると考えられる。そこで、我々は新聞社説を対象とし、話者(筆者)の視点に注目してその解析を行った上で、視点情報を利用した談話構造抽出を試みている。本稿では、主にその解析の手法について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

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