オンライン手書き文字認識のための標本パタンデータベースの作成

概要

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パタン認識システムの評価には、標本パタン数に対して何パーセント正認識が得られたかという「認識率」がよく使われるが、研究機関ごとに別々の標本パタンを用いたのでは、認識率による評価はあまり客観的意味を持たない。現在、オフライン文字認識においてはETLという事実上の標準となっているデータベースが存在するが、オンライン文字認識においてはこれといった標準がない状況である。したがって、標準となるような大規模のオンライン手書き文字パタンデータベースが必要となっている。しかし、ただ単に大量の文字パタンを集めただけでは、十分な認識辞書の整備や認識エンジンの評価を行なうことはできない。文字パタンデータベースは、できるだけ種々雑多な文字パタンを含む必要がある。ペン入力の実用化を考え、認識方式の研究に役立てるためには、現実的な字体変形が加わった文字パタンを一人当たりで相当量収集する必要がある。そのためには、文章形式の文字セットでパタンを集めたり、方々で筆記者を募ったりといった工夫をする必要がある。本稿では、文字だけでなく様々なオンラインパタンに対応したデータベースの仕様を提案し、このオンラインパタンデータベースでのデータの収集,配布などについて報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

オンライン手書き文字認識のための標本パタンデータベースの作成

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