色相の排他性による地図の色分離手法

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概要

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最近計算機で取り扱うメディアの多様化が進んでいる。このようなマルチメディアの中で、カラー情報処理、即ち色の中に重畳された情報の切り分けは重要な問題である。本報告では、多色刷り地図を対象として色の分離を試みる。地図の色分離手法に関してはいくつかの研究がなされている。これらでは特定色の色分離のためのしきい値の決定手段が論じられ、色を二値的に分離する離散的手法が提案されている。一方、筆者らは、色覚異常検査表に対する連続的な色分離手法として、代表色からの距離パターン、および、背景色と代表色との排他性に基づく手法を提案している。本報告では、この考え方を更に分析・整理すると共に、多色刷り印刷という対象の条件を考慮した上で、"その色らしさ"という連続的(濃度)パターンとして分離結果を求めることにより手法の安定性を評価し、スキャナの特性の違いなどにも柔軟に対処できる色分離手法を提案する。
社団法人情報処理学会の論文
1988-09-12

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