弛緩整合法による三面図からの多面体復元手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
図面データの正確さを前提とした三面図から多面体を復元する手法は,論理的な規則を用いることによって確立された.手書き三面図を入力とした多面体復元システムの構築を目的とするとき,データに生じる誤差を吸収できる柔軟な多面体復元手法が必要である.本論文は,頂点の座標値に誤差をもつワイヤフレームモデルから,多面体を復元することを目的としている.復元手法として,規則を用いた手法を適用すると,誤差の影響によって,多面体を構成する面の候補が増加するため,探索すべき組合せの数の爆発が生じてしまう.そこで,データの誤差を吸収でき,かつ計算量を指数関数的に増大させない手法が必要となる.本論文では,多面体復元手法として,確率的弛緩法を用いている.復元は,座標値の誤差の影響によって確定的に定められない面の対応を確率的に取り扱い,最も確からしい対応を選択することによって行われる.本手法を種々の例題に適用することによって,その有効性を明らかにしている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-01-25
著者
-
堀内 隆彦
筑波大学電子・情報工学系
-
山本 和彦
電子技術総合研究所
-
山田 博三
電子技術総合研究所知能情報部
-
寅市 和男
筑波大学電子・情報工学系先端学際領域研究センター
-
寅市 和男
筑波大学
-
寅市 和男
筑波大学システム情報工学研究科
-
堀内 隆彦
筑波大学工学研究科
-
大龍 保広
筑波大学工学研究科
-
山田 博三
電総研
-
山田 博三
電子技術総合研究所 知能情報部
関連論文
- 認知地図における記憶の限界と地図の形の偏り
- 2平均中点の荷重平均を採用するしきい値選定法と2値化評価用データ
- 2値化用しきい値情報の作成とこれを使ったゆう度規準の性能評価
- 方向特徴場の方向性並列演算(MAP)法による地形図の特徴抽出
- 矩形画像表記法(BiCXY記法)と汎用フォ-マット変換
- 色相の排他性による地図の色分離手法
- ずらし類似度による手書漢字の識別実験--非負実数パタ-ンへの拡張
- 手書文字の変動解析
- Fluency 解析の画像処理への応用 - 新しいデジタル画像変換技術 -
- 局所的な明暗順応に基づいたHDR画像レンダリングとその評価 (情報ディスプレイ ヒューマンインフォメーション 立体映像技術)