OS/oにおける並列処理記述に関するConcurrent Programming方式の実験

概要

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当研究室では1980年にプロジェクトPIEを発足し,並列処理を目的としたマルチ・プロセッサの研究、開発を行なっている。この研究用計算機システムは以下の研究をするために必要である。(1)パターン認識,特にオンライン手書き文字認識,人工知能の研究(2)日本語情報処理(3)ワークステーション向きオペレーテング・システムの研究パターン認識や人工知能の現実的な問題を処理するにはマルチ・プロセッサコンピュータは魅力的である。図1に示すようなマルチ・プロセッサコンピュータを研究対象にしている。このシステムは次の特徴を持っている。(1)I/O、プロセッサ、メモリ資源を管理するために,一つの管理プロセッサを設ける。つまり,このプロセッサにOSは常駐する。(2)すべてのプロセッサは共通バスを介して共用メモリをアクセスできる。プロセッサ間の競合はハードウエアで解決される。(3)各々のプロセッサはローカルメモリ有する。共通バスから内部メモリへDMAでデータを転送することができる。マルチ・プロセッサは複数のプロセッサが存在するので,同じジョブを処理するために,お互いに同期したり排除したりすることを考慮しなければならない。われわれはこれらの問題を解決するのにオペレーティング・システムだけではなくて言語拡張の必要性も検討している。マルチ・プロセッサ構成のOS/oを実現する予備研究として,プロセス記述、同期、相互排除のためにC言語にプロセス、モニタを導入した。そして,これらの拡張機能をOS/oでサポートする最小の環境を実現して,Concurrent programmingのシミュレーションを行なった。
一般社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01

OS/oにおける並列処理記述に関するConcurrent Programming方式の実験

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