点格子法による平均到達距離推定値の誤差

概要

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点格子法というのは, 林道網の地図を適当な間隔Sの点格子で覆い, 開発対象地の内部にある格子点jの到達距離d_j(点jより林道までの至近距離)をすべて測定し, 開発対象地の到達距離の平均値d_mの推定値をE[d_m]=Σ_Nd_J/N(N : 内部格子点の数)より決定するものである。これは格子点で, そのまわりの面積S^2の正方形の区域(セル)を代表させているものである。この報告では推定値の誤差について理論的に検討した。対象地の境界線が通るセルにおいて, 格子点が対象地の内部にあるものをC, 外部にあるものをC'とし, セルCでは対象地の外部にある面積A_s, セルC'では対象地の内部にある面積A_1', またC, C'内の境界線の中点の到達距離d_b, d_b'などを測定し, E[d_m]_0=(S^2Σ_Nd_j-Σ_cA_ad_b+Σ_c'A_1'd_b')/Aにより(A : 開発対象地の面積), より精度のよい推定値が得られる。
日本森林学会の論文
1987-04-25