集材架線における荷重の上昇・下降時における衝撃作用に関する理論的研究
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概要
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この報告では, 集材架線において, 荷上索を操作して荷重を上下する際に, 荷重が軌索・荷上索に及ぼす衝撃作用を理論的に解明することを試みた。ここでは架空索の基礎理論として放物線索理論を採用した。またモデル架線として, タイラー式架線を原型とするものと, ホイスティングキャレッジ式架線を原型とするものとをとりあげ, 理論解析の対象とした。これらのモデル架線を軌索・荷上索(後者のモデルでは巻上索)・搬器・荷重よりなる一つの系と考え, その上下運動のみに着目し, まず系の位置エネルギーおよび運動エネルギーの算定式を与え, ラグランジュの運動方程式を適用することにより, 荷重の動的作用を決定するための微分方程式を誘導した。ついで荷重の動的作用が過大でない場合に対して近似理論を誘導し, 軌索および荷上索または巻上索に対する衝撃係数を直接求めるための近似式を与えた。また数値計算結果から, 衝撃係数について架線の諸条件・荷上げ用ドラム操作上の条件等との関係を検討し, その性格を明らかにした。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1979-07-25
著者
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